たろさんが教えてくれた絵との向き合い方

こんにちは、ごぶさたな感じで「かける」です。
今回は書評ブログ。とある本を読んで感じたことを書いてみたいと思います。

さっそくその本は何かというと
岡本太郎(以後:親しみを込めて「たろさん」(笑))の「今日の芸術」という本です。
僕はたろさんのアグレッシブなところが大好きなのです。

この本の中でたろさんは芸術を見るときに
「この絵はこういう背景でこんな描き手の思いがあってうんちゃらかんちゃら」
と知識を持って見ることなんかくそくらえだ、と言っています(笑)。

そしたらどうやって見るべきかと言うと、
「よくわからないけど、見ていると安心する。」
「なんかわからないけど、すごく嫌悪を感じる。」
と自分が何を感じるかが大事でその自分の感情と向き合うために芸術は存在する、
と言っています。

なのでたろさんは「この絵気持ち悪い。うざったい。」と自分の絵の感想をもらうと嬉しいそうです(笑)。
なぜならその人の感性で絵を見てくれたから。「気持ち悪い。」と言われて喜ぶとかTHE・変態ですね。

芸術とかハードルが高いイメージがありますが、このたろさんの考えは僕にとって救いです。
だって「これは好き。」「これは嫌い。」とか思うことだったら僕だってできる。
もともと教養がなければ芸術なんてわからない、と思っていた僕に
「教養なんかなくても芸術を見てOKだ、ファ◯ク教養!」とたろさんは言ってくれました。
だから僕は絵を見るようになったし、感想ももつようになった。

また、このたろさんの観点で見ることの良さとしては、
「自分の感性と向き合う機会って意外と少ない。」
という現代の事情も関わっていると思います。

何かと正解を求めがちな社会において「自分はこう思う。」をちゃんともつことは結構大事なんだと思っています。
そういうトレーニングにも芸術鑑賞は実はなるんじゃないかな、って。

これからも絵のことなんてよくわからないけど、
「なんか好きなんか嫌い。」を大事に絵を見ていきます。
そしてその時に感じる僕だけの感情を1つ1つ大事にする。

終わりです。